201701.31

【ヨガコラム #6】自分でいること

Post by Tomoko

新たな年も、あっという間に最初のひと月が終わろうとしています。「今年こそは!」と一年の目標を立て、それに向かって順調なスタートを切れていることもあれば、つい後回しになってしまっていることもあるかもしれません。2017年、残りの11ヶ月で、あなたが一番大切にしたいことは何でしょう?

つい先日、あるSNSの投稿で「ストレスと無縁の一年を送る15の秘訣(15 Ways to Make This a Stress-Free Year)」が目に止まりました。元が英語なので、和訳をしてみるとこんな感じです。

1. 仕事場を整理する(Organize your workplace)
2. 最善を尽くす(Try your best)
3. 仕事を減らし、遊びを増やす(Less work more play)
4. くつろぐ(Relax)
5. 自分の聖域を片付ける(De-clutter your sanctuary)
6. 私生活を整える(Clean up your personal life)
7. 周りにいる人たちに感謝する(Appreciate those around you)
8. 思い立ったら親切な行いをする(Random Acts of Kindness)
9. お金を貯める(Save money)
10. 趣味を見つける(Get a hobby)
11. 自分に挑む(Challenge yourself)
12. 健康法を実践する(Develop a healthy regimen)
13. 10まで数える(Count to 10)
14. 前向きでいる(Be positive)
15. 自分でいる(Be You)

これがストレスを撃退してくれる15項目なら、逆のことをするとストレスが溜まるということ。リストは順不同なのかもしれませんが、ストレスに負けないために、とりわけ大切なのは「自分でいる」ことなのではないでしょうか。わたしの恩師、世界で伝統的なハタヨガのアプローチであるハート・オブ・ヨガを伝えるマーク・ウィットウェルは、自身が教えを受けた先生方の話をよくしてくれるのですが、中でも印象的なものはこの言葉です。

「自分ではない誰かになろうとすること。それが人の苦しみの始まりである」
(UG. クリシュナムルティ)

“Trying to become someone other than yourself is the beginning of human suffering.”
ーUG. Krishnamruti

自分のために始めたヨガ。それなのに、必死にインストラクションについていこうとしたり、何かと周りが気になったり、自分の身体の声や呼吸に寄り添うことが、抜け落ちてしまっていることはありませんか?それはいつの間にか、自分ではなく、他の誰かがプラクティスの基準になってしまっているということ。それでは残念ながら、自分のためのヨガをしているつもりでも、他人のヨガをしているのと同じです。

ヨガは、人の数だけ正解があるもの。それは、身体一つとっても骨格が違い、関節の可動域が違い、そこにライフスタイルや、文化的背景、心の状態が加われば、誰一人として、自分と同じ存在はこの世の中にいないことが明らかだからです。

「たとえ誰であっても、正しいヨガは一人にひとつ(There is a right yoga for each person no matter who the person is)」

マークの恩師の一人であるT. クリシュナマチャリアが言うように、わたしは「わたし」のヨガでいいのです。誰かのヨガをする必要はありません。

「あなたのヨガをしなさい。ヨガであれば何でもよい訳ではなく、あなた自身のヨガでなくてはなりません」
(T. クリシュナマチャリア)

“Do your yoga. Not just any yoga but YOUR yoga.”
ーT. Krishnamacharya

ではどうすれば、誰かのヨガではなく「わたしのヨガ」ができるのでしょう。それは他でもない、自分自身の呼吸を中心にすること。先生のインストラクションでもなく、周りの人の動きでもなく、自分の呼吸にすべての主導権を持たせて、プラクティスをすることです。いわゆるグループレッスンのように、複数でヨガをしていたとしても、呼吸の長さ、深さ、ペースは、人それぞれ違います。その呼吸に従っていれば、自ずと「わたしのヨガ」になるということ。そうすることで、プラクティスをしているときの意識も、外ではなく、自然と「内」に向いていきます。ハート・オブ・ヨガが”動く瞑想”と呼ばれるのはそのためです。

「もがき苦しむのはやめましょう。呼吸に従うのです。アサーナをしていて、呼吸についていくのが辛くなったら、ポーズを緩めます。何か別のことをしてみるのです。呼吸があなたを先導しているとき、力技で、ねじこむようにポーズをするのは良くありません。プラクティスのどの瞬間も、呼吸と一つでありましょう」
(マーク・ウィットウェル)

“Don’t struggle. Obey your breath. If you can’t stay with the breath in the asana, then ease up! Do something different. It’s no good going to some sort of muscular effort in the body if the breath leads you. Stay with the breath in every moment of the practice.”
ーMark Whitwell

マットの上で、自分の呼吸を中心に動いていくことは、自分を敬い、慈しむということ。その積み重ねが、必ずマットの外にもつながり、普段の生活の中で、自ずと自分を労ってあげられるようになります。ヨガは、心、身体、魂、つまりは今ここにある自らの命ともっと仲良くなるためにするもの。マットの上でも外でも、自分が自分でいることを許し、ストレスとは無縁の一年を送ることができますように。

With love,
tOMoko ♥

 
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterPrint this pageEmail this to someone