201702.16

【ヨガコラム #7】スター・ウォーズとヨガ

Post by Tomoko

先日、初めて『スター・ウォーズ』を観に行きました。これまでに公開されたエピソードや、主要な登場人物がよく分かっていなくても、なんとか物語についていくことはできましたが、正義や大義のためとは言っても、結局は争いばかり。タイトルがスター・ウォーズ=宇宙戦争というくらいですから、よく考えれば当たり前なのですが、スクリーンの中で描かれる戦闘シーンを、単なるフィクションと片付けることはできませんでした。実際に今この瞬間も、この世界のどこかで、同じようなことが現実として繰り広げられているからです。

殺したり、殺されたり…。物語の世界とは言え、そうした要素がなぜ「娯楽」の題材になってしまうのか。私たち人間のどんな心理がそうさせるのか。いつも疑問に思うことです。ジョン・レノンの『イマジン』を聴くたび、どこか複雑な気持ちになってしまうのとよく似ています。もう46年も前に発表された楽曲なのに、いまだその歌詞の世界とはほど遠い現実に、つい虚しさや、やるせなさを覚えてしまうのです。

でも「国や人種、宗教間の対立をなくし、憎しみや所有欲を手放すことで訪れる心の平穏が、必ず世の中に平和をもたらす」。彼がそう歌いかける世界を想い描き、たとえどんなにささやかでも、自分にできることを続けている人は、数え切れないほどいるはずです。大切なのは、その中の一人でいるのをやめないこと。そうすればいつか、スター・ウォーズではなく『スター・ピース(平和)』というようなタイトルの映画が、全世界で大流行するかもしれません。それを信じていたいと思います。

「フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)」

言わずと知れた『スター・ウォーズ』の名台詞は、”May God be with you.” 「あなたに神のご加護がありますように」という言い回しからきているそうです。Force(フォース=エネルギー、力)をGod(神)に置き換えているのですが、これはヨガで言うプルシャ(prusha)のこと。色々な解釈や訳がありますが、一般的には移り変わることのない不変の存在、霊魂、純粋意識などと呼ばれます。

そして、そのプルシャから生み出されるすべてのものが、プラクリティ(prakriti)。簡単に言えば、プルシャ以外のすべてがプラクリティです。純粋な魂であるプルシャに対して、プラクリティは物質。つまりは、常に移り変わっているもので、そこにはわたしたちの存在も含まれます。

少し難しい話になりますが、ヨガ哲学には、このプルシャとプラクリティは、どこまでいっても別ものであると考える「二元論」と、プルシャから生み出されたプラクリティは、言わば硬貨の裏表のように同一のものだとする「非二元論」。その二つの考え方があります。わたしが大切にしているアプローチ、ハート・オブ・ヨガは非二元論。すべての起源であるプルシャから生まれたわたしたちプラクリティは、プルシャと同じように純粋で、尊く、完全であるとし、そのエッセンスがプラクティスの中に、色濃く反映しています。それは、心身回復のヨガとされるリストラティブ・ヨガでも同じです。

その観点からいくと「フォースと共にあらんことを」という言葉は、「あなた自身がフォースであることを、忘れることがありませんように」という意味。たとえどんなに短くても、日々自分のヨガをするのはそのためです。マットの上でも、マットの外でも、自らがフォース=神々しい存在であることを、いつも覚えていられますように。

With love,
tOMoko ♥

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